【みずほFG】決算下方修正
atzdmさんから以下のコメントをいただきました。
今回のオリコの一連の業績修正に伴い、みずほFGも大幅な業績修正を行ったとされています。 みずほはいったいどのような形でこのオリコの処理を業績修正に取り込んだのでしょうか? 明確なIRもないため良くわかりません。ど素人の眼で以下のように推測してみましたが・・・・。
みずほFG全体のオリコへの資金投入はおおよそ以下のとおり。
〓普通株5230万株保有
〓5.4億株の優先株保有(出資額は3400億円だから平均簿価は約630円)
〓みずほCBは1400億の融資
〓シンジケートで約300億の融資(これは推定)オリコは6月末の株主総会で以下のこと決議するはず
上記を前提にみずほFGがオリコ絡みで3月末決算で計上できる損失とは?
- 6月末のオリコの議決はほぼ間違いないとはいえ現時点では仮定の話。
- とすると3月末時点では;
・とりあえず〓の1400億円のうち1200億程度を貸倒費用として計上。
・〓の含み損として数十億計上。
・〓は原則として時価評価会計であるものの、簿価と時価(130円位)の差である5.4億株×500円=約2200億を一挙に損失計上。
・〓の全額を貸倒費用として計上。
全部足しても4000億には満たず、今回の修正額には足らない・・・。減資後の株価を前提にすれば4千数百億の損失計上は可能ではあるが、減資するとは決まっているわけでもない・・・。場合によってはさらなる追加損失計上の可能性も疑えるし、逆に1400億のDESにより貸倒費用のいくらかについては戻し入れも期待できるかもしれない・・・。(以下、略)』
http://d.hatena.ne.jp/TheBank/20070308
みずほFGからまだ明確な説明がないようなので、詳しいことはわかりませんが、
みずほ銀行の融資分 5,000億円の貸し倒れ金の引当が大きいのではないでしょうか
2006年6月のオリコの株主総会の招集通知によると、2006年3月末のみずほグループのオリコへの貸付金は
1.みずほ銀行 5,000億円
2.みずほCB 約1,914億円
3.みずほ信託 約531億円
となっており、約7,500億円ありますので、オリコの債務者区分が1ランク下がれば、数千億円のマイナスになります。
また、みずほ銀行の個人向けカードローンの保証をオリコがしている(UCカードから切り替えています)のですが、この残高が約3,000億円あります。
これまでは、優良保証付という扱いで、分類なしになっていたと思いますが、オリコの保証が優良保証でなくなると、貸倒引当金の計上が必要になってきます。
(参考)優良保証とは
一般事業会社の保証については、原則として証券取引所上場の有配会社又は店頭公開の有配会社で、かつ保証者が十分な保証能力を有し、正式な保証契約によるものを優良保証とする。