JNB−FX

ジャパンネット銀行外国為替保証金取引(JNB−FX)を始めてから、そろそろ1年になります。
http://www.japannetbank.co.jp/service/save/jnbfx/index.html

オンライン証券が、個人売買の過半数を占め、既存銀行のインターネット取引まで含めると個人の売買の実に約9割がインターネット経由での取引になっています。
そのことを考えると外貨取引(特に、FX)というのは、ネット取引があう取引です。
外為保証金取引は、いろいろな会社が証券会社等にASP提供をしていますので、イーバンク等のネット銀行が提供を始めても不思議はないのですが、まだはじめていませんが、時間の問題ではないでしょうか
ネットでの競馬等の公営競技をやりたい人が、JNBやイーバンクに口座を作成し、これらの決済が、ネットバンクの決済の大きな割合をしめてよい収入源になっていますが、外為保証金取引をやりたいためにネットバンクに口座を作る人も増えてくるのではないかと思っています。

ただし、ジャパンネット銀行は、外貨預金等の運用商品のラインナップを持っていないため、仕方がないのかもしれませんが、「円と外貨の金利差」を狙う顧客にターゲットを絞った推進を行っているような気がします。確かに、外為保証金取引の方が、外貨預金よりコストが低く、また、レバレッジが効いているので、スワップポイントを金利と考えた場合、レバレッジを10倍と考えると、64%にもなります。
  10万円の保証金で、1万ドルを建てると 1日あたり151セント(=約55ドル=約6万4千円) 

JNB−FXにこの1年で追加された機能を考えると、このあたりに興味を持つ顧客を取り込もうという意図が見えるのですが、どんなものでしょうか

ひとつには、外為保証金取引というイメージの問題です。高金利を狙って、その利息を受け取りたいと思う人は、為替差益を狙う人より、保守的な人が多いと思います。値動きが大きいソフトバンクの株よりも、利回りのよい電力株を買うのではないでしょうか。その人たちに、外為保証金取引というのは、いくら工夫をしても無理があるのではないでしょうか?高金利を狙う人は、外貨預金や仕組預金で取り込むのが本道でしょう。

また、ジャパンネット銀行自体の採算を考えても、売り買いのSWAPポイントの差が3ポイントしかないことを考えると、お客さんが売買して手数料を落としてくれない限り、ジャパンネット銀行は、儲からないのではないでしょうか

考え方として、「銀行が提供する外国為替保証金取引」だから、従来とはちがうターゲットに対して販売して、市場を広げようという高尚な考え方だと思うのですが、外貨預金を持たないために、戦略が曲がっているような気がしてなりません。

ジャパンネット銀行が機能追加した主な機能】

1.レバレッジ選択注文機能
 新規注文時にレバレッジ「2・5・10」を選択して注文することができます。また、選択したレバレッジに応じて取引に必要な保証金金額が変わります。

ということですが、外貨預金型という1倍の機能もあるのですが、発注時の選択によって、必要な保証金(使えないお金)をあえて増やそうという考え方が理解できません。

2.スワップポイント振替機能
 保有しているポジションを決済することなく、ポジションに発生しているスワップポイントのみをFX保証金口座に振り替えることができます。

ということですが、グロソブや毎月分配型の不動産ファンドがはやっていますので、ニーズはあるのかもしれませんが、普通預金に振り替わるのでなく、保証金口座に入いるということころが中途半端ですね。