取締役会未承認の441百万円
日本振興銀行から不思議なプレスリリースがでています。
取締役会の承認が必要な事案を承認の有無を確認せずに支払ったため、3件441百万円の経費について返還を求め、支払先から返還を受けたとあります。
｢取締役会の承認が必要な事案｣ということですので、ありそうなのは、取締役のいずれかが代表を務める会社と取引があり、経費を支払うにあたって、取締役会の決議を経ていなかったということでしょうか
ただ、その場合、単純に｢忘れていました｣ということだったら、経費ですので｢返還を求め、支払先から返還を受け｣るということにはならないと思います。
実は、実際は、その取締役が代表を務める会社が銀行から高額のコンサルティング料とかをもらっていて、監査で否認されたとかいうことではないでしょうか
しばらくして、どこかの週刊誌のネタにでもなっていそうな気がしますが、なんとも中途半端なプレスリリースだと思いました。
内部管理態勢の強化について
http://www.shinkobank.co.jp/whatsnew/img/press070809.pdf
この度、当行の内部管理態勢をチェックしたところ、経費支払業務において、取締役会の承認が必要な事案であったにもかかわらず、承認の有無を確認することを怠り、支払を実行した事例があったことが判明したため、当該支払の処理と再発防止策を講じましたのでお知らせいたします。
○ 支払った件数： 3 件
○ 支払った金額： 441 万円
当該支払につきまして、当行では、本年7 月17 日、支払先に対して支払金額の返還を求め、本年7 月24 日に全額の返還を受けました。内部管理につきましては、従来より徹底を図ってまいりましたが、本件につきましては、経費支払の際に、取締役会の承認の有無を確認する事務プロセスが整備されていなかったために生じたものでございます。
今後につきましては、取締役会の承認が必要となる具体的事項をあらかじめ列挙し、該当するおそれのある場合には法務担当部署のチェックを義務付けるとともに、内部監査部署の事後チェックを強化することにより、再発を防止することを本年8 月6 日に決定いたしました。
当行といたしましては、今回の事態を重く受け止め、上記の再発防止策を適切に運用することにより、類似事例の発生を予防する所存です。今後とも、内部管理態勢の強化に努めてまいります。
以 上
